2009年7月26日 実施 お金がないと学校に行けないの!首都圏高校生集会

 高校授業料を無償化に!~立ち上がる高校生達

(1)渋谷パレード

 09年7月19日(日)夕方、渋谷駅周辺で「お金がないと高校に行けないの!」「高校の授業料を無償にして!」という高校生の声が熱く響きわたりました。歩道にあふれる人々は、高校生のパレードに顔を向け、歩行者の中から「専門学校の学費も高いから…」という声も聞こえました。

(2)翌週26日(日)の三郷鷹野文化会館で、「お金がないと高校にいけないの!首都圏高校生集会」

 高校生が苦しむ生活実態アンケート結果を踏まえ、高校生が学費や家計の事で悩んでいる思いを率直に語り、そして授業料未納による退学勧告の問題や、アルバイトでの労基法違反を劇で表現しました。
(3)「首都圏高校生集会」の活動

  5年前にさかのぼります。統廃合の嵐が吹き荒れ、夜間定時制高校が次々と廃校に追い込まれる現状を踏まえ、首都圏の定時制高校生を中心とした有志が集まり、「定時制の灯を消さないで」と訴え続けてきました。そして、今日、経済的格差と貧困により、授業料を支払うにも高校生自身が苦労し悩み、中には学校をやめていく友人が生まれていく状況をみて、「何とかしなければ」との思いが浮き上がり、昨年11月から準備を進めてきたのです。

(4)準備を重ねて

 アンケート内容、アピール文、集会プログラム、協力要請など、月1回の会合を持ち意見を出し合い準備を進めました。準備会後には浦和駅頭で夜食費・教科書補助存続の署名活動も行いました。しかし今年3月末に「夜食補助・教科書補助」が打ち切られ、この悔しさをバネにして準備に拍車をかけもしました。
(5)高校生自身が意見表明すること

 ここでの高校生の声に多くの人々が耳を傾けてくれたのは事実です。しかし、要望を実現するには、まず高校生自身が自分の思いを声に出し行動で表現し、粘り強く訴え続ける必要があるでしょう。今回のパレードや集会はその出発点にやっと立ったと言えるかも知れません。それにしても…高校生のパワーには驚きを隠せません。

(6)多くの皆様の声と諸団体の活動で授業料不徴収が

 多くの人々と諸団体の声が共鳴して、授業料不徴収が実現しました。この中の「声」の一つに、高校生の意見表明は大切です。教育費に関しては当事者です。高校生は身近な問題にもっと関心をもち、討論し意見を表明すべきでしょう。

 2009年7月26日(日):埼玉県三郷市「三郷鷹野文化センター」でおこなわれた内容

(1)お金がないと学校に行けないの? ~首都圏高校生集会~メインテーマ

        「どうして私たちはお金のことを心配しながら学校に行かなければならないの」
       「これでも日本は先進国なの?もうこれ以上学校をやめていく友だちを見たくない」

          友だち、同級生、保護者、先生、みんな誘って来て下さい。
          友だちの思いを聞いて下さい
          自由に発言し、みんなで意見交換をしましょう。
 (2)当日のプログラムと内容

  ◇オープニング(埼玉県立志木高校有志「飴Q」のダンス)
  ◇開会あいさつ
  ◇基調報告=高校生生活アンケート調査結果の報告
  ◇シンポジュウム=パネルディスカッション
  <私立高校生・定時制高校生・全日制高校生・父母・研究者>
  ◇劇:高校生アルバイト実態と労働基準法
    ~その高校生の雇用方法は労基法違反では!~
  ◇劇:「ジャスティス=お金がないと学校に行けないの?」
    ~授業料未納で学校から退学宣告?!…裁判はどのような結果が…~
   ◇フロアトーク=会場の皆さんの意見交換
  <基調報告・高校生生活アンケート結果報告・パネルディスカッションにもとづいて、自由な意見発表>
  ◇アピール宣言
   ◇全員合唱=戸塚高校合唱部を中心に
  <見上げてごらん夜の星を・マイバラード>
   ◇閉会あいさつ  

集会前の記者会見での要請
090726youseij.pdf
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