教育の無償化を求める高校生からのお願い

「お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会(以下実行委員会)は、教育の無償化を求める高校生が中心につくる高校生グループです。

実行委員会では教育の無償化を求める活動を2008年からしています。親のリストラなどで学費が払えずお金がないために高校を退学せざるを得ない友だちを減らしたい、お金がないために昼間働き、夜間定時制高校に通い、早朝、深夜や休日は学費・生活費のために働いている生徒が多くいます。またお金がないために大学等の進学をあきらめてしまう生徒がいます。兄弟姉妹の進学を優先するために学校を辞めて学費を工面するために退学する生徒も居ます。「生活費アンケート」を全国の高校生から集めて、その生活実態を告発してきました。お金のことで高校生活が不安となっている生徒は4人中3人も今なおいます。

お金がないために部活ができない、病院に通院できない、修学旅行に行けない、通学費が工面できないので欠席する、生活のためにアルバイトをしなければならない生徒が実に多くいます。そして、減免申請したがけど許可にならなかった生徒や奨学金を申請したけどダメだった生徒もいます。

実行委員会は、誰もが同じ教室で、お金の心配をすることなく安心して学んでいける、そして教育を受ける権利は平等であると考えています。

実行委員会は教育の無償化を求める署名やバレード、高校生集会や国会要請行動など行ってきました。

2010年より高校授業料は実質不徴収となりましたが、高額な学校納付金(PTA会費、後援会費、学年費、進路費、補助教材費など)は対象外のため依然としてあり生徒や保護者等を苦しめています。お金を一括して納める事が求められており支払ができなく困難な生徒が多くいます。滞納率はますます高まっています。私たちが現在も継続して集めている「授業料が無償化になったけどアンケート」からも、無償化になる前よりも支払額が増えている生徒は40人に1人の割合(2.5%)でいます。経済的に困難だった生徒が、今より困難になってきている実態があります。私たちが声を上げていくことで多くの高校生が救われ助かっています。

私たちは教育の無償化を求める活動をするのに、その日のアルバイトを休み、交通費をかけて署名活動などしています。

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